ターゲット別!toC・toBで変わるアプローチ術

「toB」向けと「toC」向けでは、アプローチの方法が異なります。

私は、マインズでは主に「toB」向けのクリエイティブに携わっており、
プライベートで4,000人規模の「toC」向けイベントのイベントオーガナイザーをしています。

そんな「toB」と「toC」のシテンから、それぞれどんなアプローチが効果的なのかを紐解いていきたいと思います。

目次

1.企業に響くものと個人に響くもの

同じ人が見るデザインでも、その人がどのような肩書き(立場)で目にするかによって、
心に響くデザインが異なります。

さて、こちらの画像は「toC」向けと「toB」向け、
どちらをターゲットとしたデザインでしょうか?

図1

多くの方が「toB向け」のターゲットを意識したデザインだと感じたのではないでしょうか。

この配色のように、1つの色相の濃淡や明暗を中心に全体を構成する手法を
「ドミナントカラー配色」と言います。

一方で、同じ青色をベースにし、同じ写真素材を使用していても、
以下の組み合わせになると「toC向け」の印象を抱く方が多くなります。

図2

図1では寒色(青色や緑色など、冷たさや涼しさを感じる色)のみの構成でしたが、
図2ではアクセントとして暖色(黄色やオレンジなど、温かさを感じる色)である
黄色が入っています。

この配色は「対照色相配色」といいます。
色相環で反対に位置し、色相差が8‐10離れている組み合わせです。
にぎやかさや楽しさを演出しやすい配色です。

また、このように離れた色同士でもまとまりを感じるのは、
デザインにおける「70:25:5 の法則」を活用しているからです。

ベースカラーを70%、メインカラーを25%、アクセントカラーを5%の比率で配置することで、全体としてひきしまった印象を与えることができます。

形状の面でも、図1ではのあるフォント(ゴシック体)やパキッとした図形(三角・四角)を使用しているのに対し、図2ではフォントや座布団(文字の後ろのフレーム)、
モチーフなどに全体的に「丸み」を意識した形を取り入れています。

これらの要素の組み合わせが、無意識のうちに「toC向け」と「toB向け」を
位置づけているのです。

2.「toC」と「toB」のデザインの比較

図3. toCとtoB向けデザインの比較
※挿入イラストは、Geminiによる生成画像です。

皆さんが町中で目にするデザインの多くは「toC向け」です。
toC向けでは、好奇心をくすぐられるようなものや、親しみやすさ、「愛着」の湧くデザインが好まれる傾向にあります。

イラストが多用され、フォントのバリエーションも豊かです。

一方、「toB向け」は、基本的に企業が他の企業に対して「自社に仕事を依頼してもらう」ためのデザインです。
そのため、何よりも「信頼感」の湧くデザインが気に入られる傾向にあります。

寒色の使用や多角形を用いた構成は、見る人に「誠実で信頼できる」という印象を与えやすくなります。フォントはゴシック体で統一するか、あるいは見出しはゴシック体、本文は明朝体という組み合わせが一般的です。

※上記はあくまで基本的な傾向であり、企業の社風や掲載するコンテンツ内容によって最適なデザインは変化します。

3.「toC向け」のアプローチの方法

toC向けコンテンツは、受け取った側がいかに直感的に自分ごととして思ってもらえるかが成果を大きく左右します。
そのため、ユーザーの「共感、憧れ、不安の解消、楽しさ」といった感情を動かすアプローチが不可欠です。

ここでは、スペックや機能の羅列ではなく、「その商品やサービスによって、自分の日常がどう豊かになるか」というような具体的な未来の体験を提示しなければなりません。

また、ターゲットの生活習慣や悩みの深度を徹底的にリサーチし、読み手が日常で使っている言葉選びや直感的に理解できるビジュアルで訴求することが効果を発揮します。

最終的に、発信したコンテンツがユーザー間でクチコミとして自発的に広まっていく仕組み(CtoC)を作ることができれば、クリエイティブを「自走」させることができます。

「論理的な課題解決力」をベースに敷きつつも、アウトプットの局面では徹底的に個人の感情に寄り添い、行動の心理的ハードルを下げてあげることこそが、BtoC案件を成功に導く鍵となります。

4.「toB向け」のアプローチの方法

一方で、toB向けコンテンツは、受け取った側がいかに「自社の課題が解決できる」「これなら社内を説得できる」と論理的に納得できるかが成果を大きく左右します。

感情や直感が重視されるtoCとは異なり、toBでは「論理的なメリット」や「確実性」が何よりも求められます。
意思決定者が複数人いるため、担当者が上司や役員へスムーズに決裁を回せるような「客観的な判断材料」を提供することが不可欠です。

そのため、コンテンツでは抽象的なイメージではなく、具体的な導入効果の数値(コスト削減率や業務効率化の時間など)、他社での成功事例、導入までのステップやサポート体制といったリスクを排除するための情報を提示しなければなりません。

ターゲット企業の業種や規模、さらには「担当者」と「決裁者」それぞれの立場に合わせた適切な情報提供を行い、「この会社なら信頼して自社の課題を任せられる」という安心感と大義名分を与えることが、BtoB案件で成果を出すための鍵となります。

5.最後に

toCとtoBでは、響くデザインの法則も心を動かすアプローチの手法も大きく異なります。しかし、その根底にある「届けたい相手を徹底的に想像し、その人の課題や感情に寄り添う」というクリエイティブの本質はどちらも変わりません。

マインズでは、企業向けから個人向けのクリエイティブまで多様なコンテンツを
手掛けております。
伝えたいターゲットに的確に届けるクリエイティブが可能です。

お客様の目的に合わせたマーケティング戦略の立案から、ツールの企画・制作・運用まで、
トータルで支援いたします。
マインズのクリエイティブやマーケティングに少しでも興味をもっていただけましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。

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この記事の執筆者

Chika Itoのアバター

Chika ItoMinds

アシスタントプロデューサー

執筆者プロフィール

マインズに2025年11月に入社。アシスタントプロデューサー。
展示会からグラフィックまで多様な依頼に対応します。

社会教育士。色彩検定2級。
プライベートでは4,000人規模の地域イベントを主催。
趣味:アートワークショップ/ライティング/まちづくり/まち歩き等
多摩市が好きで、仕事以外の時間は多摩市のいろいろなところで活動しています。
ちなつじゃないよ、「ちか」です。

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