【第3弾】3Dプリンターがもたらす「新たな営業機会」の現在地

10回目の挑戦で掴んだ1点

目次

1. 導入:あの日の「構想」が、ビジネスの現場で動き出す

前回のレポートでお伝えした、フィリピン工場の「光造形3Dプリンター」導入と、梱包設計の枠を超えた未来の構想。 「まだ構想段階」とお話ししていたプロジェクトですが、あれから現場では熱い試行錯誤が繰り返されていました。今回は、新たな顧客やサービスへと広がり始めた「営業展開のリアルな現在地」を報告します。

2. 真空成形トレー用の「試作金型」販売をスタート!

最も大きな進展があったのは、精密機器やお菓子などの容器に使われる「真空成形トレー」の試作金型分野です。

圧倒的なスピードとコスト競争力:
これまで中国へ発注し「2週間」かかっていた試作が、3Dプリンターの力と地の利を活かして「わずか1日」に短縮。コストも「半額以下」を実現しました。

10点中1点のブレイクスルー:
データを出力するだけでは実用に耐えないため、材料選定や精度のトライ&エラーを10回以上繰り返しました。その結果、先日ついにトライアルでの第一号となる製品の販売に成功。これまで接点のなかった新しい業種のお客様とのビジネスが始まっています。

3. さらに広がる「小ロット・1点もの」への引き合い

真空成形トレーだけでなく、その特徴を活かした新たなビジネスの機会(見積依頼)も舞い込み始めています。

少数生産の射出成型品の代替え:
初期費用が高額になるプラスチック成型品ですが、超小ロットであれば3Dプリンターがコスト・スピードの面で強力な代替案になります。

1点ものの治具(じぐ)作成:
これまでは素材の削り出しで作っていた工場用の治具を、3Dプリンターでスピーディーに作成する可能性を模索しています。

すべての経験は、本業の「パルプモールド」へ還る

一見、梱包設計から飛び出した挑戦に見えますが、新領域で蓄積している「材料の耐熱性や精度」の知見は、本来の目的である「パルプモールド金型制作の内製化」の精度をさらに引き上げる強力な武器になっています。

自由な発想を具現化する体制が、一歩ずつ、ですが着実に形になってきました。変化し続けるフィリピン工場のこれからの営業展開に、ぜひご注目ください!

※挿入イラストは、Geminiによる生成画像です。

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この記事の執筆者

Ikuma Furuyaのアバター

Ikuma FuruyaCRESTEC

梱包設計士

執筆者プロフィール

ギターを愛する設計士、設計という名のステージで20年。
建築で培った堅実さ、椅子のデザインで発揮した遊び心、パッケージで驚きを演出してきました。
多様な経験を自在に操り、期待を超える設計に情熱を注いでいます。
仕事も、家族との時間も、そしてバンドでのライブも「楽しむこと」が最重要事項。
どんな設計案件でも、まるで名曲を奏でるように、楽しく真剣に取り組ませて頂きますので、お気軽にお声がけください。

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