こんにちは、株式会社マインズの大塚です。
私はマインズでディレクターとしてWebサイトの制作から展示会やグラフィックツールの企画・制作まで幅広い領域に携わっています。
普段は国内のお客様とのお取引が中心ですが、昨年、クレステックの海外拠点であるCrestec USAのオフィシャルサイトのリニューアル案件に携わることになりました。これは私にとって、初めて海外のユーザーを対象にしたWebサイト制作だったため、多くの学びや発見がありました。
今回の記事ではその経験から得た海外向けサイトの制作ヒントをお伝えします。今後、海外プロジェクトに取り組む方で興味のある方は、ぜひご参考にしてみてください。
1.チームが働きやすい環境を作る
今回のプロジェクトでは、アメリカ市場に適応したWebサイトを制作するため、海外の制作スタッフを交えて制作を進めることになりました。ディレクションをする上で重要なのが、制作に関わるスタッフがストレスなくコミュニケーションができ、スムーズに制作が進められることです。その上でプロジェクトをディレクションする方は、スタッフ全員が仕事をしやすいITツールを選定することが重要です。今回のプロジェクトで私は以下のツールを選定しました。
Figma(Webデザインツール)
Webデザインツールで採用したのがFigma。ブラウザベースのサービスであるため、特別なソフトウェアをインストールする必要がなく、どこからでもアクセスできます。また、チームメンバーと同時にデザインを編集できるため、効率的な作業を可能にします。
Backlog(プロジェクト管理ツール)
Backlogはタスクに優先度を設定でき、作業の優先順位を視覚的に確認することができます。優先度が高いタスクほど目立つように表示されるため、チームメンバーは優先すべきタスクを容易に把握できます。
DeepL(翻訳ツール)
スタッフ間で英語でコミュニケーションを行う場合は翻訳ツールが欠かせません。DeepLは他の翻訳ツールと比較しても、より自然な翻訳を提供できる点が特徴的なサービスです。また、Google Chromeのプラグインもあるため、Web上に掲載されている単語や文章を選択してワンクリックで翻訳することもできます。
2.予算や目的に応じたライティング
ライティングの進め方にもさまざまなやり方があります。予算がない場合はGoogle翻訳やDeepLなどで翻訳することもできますが、現地にローカライズ※した表現にしたい場合は現地に精通したネイティブな翻訳者に依頼するのがおすすめです。今回のコピーライティングは、クレステック名古屋のエリックさんにライティングいただきました。
※ ローカライズ
ローカライズとは、文化的なニュアンスや言語、地域の嗜好を考慮し、製品やコンテンツを特定の地域に適合させることです。単純な翻訳にとどまらず、測定単位や通貨、イメージの調整も含まれます。
3.海外のデザインのトレンドを知っておく
海外の案件を進める上で海外のデザイントレンドを情報収集として知っておくことも必要です。最近では、海外のWebデザインにおいて、画像や文字が大きく大胆なものが多く、視覚的なインパクトのあるデザインの傾向としてあります。
実際にデザイナーから提案いただいたデザインが日本人である私たちの価値観と違うこともあるので、プロジェクトを進める前や進行中に情報収集としてデザイン事例をみることも有効です。
完成したCrestec USAのオフィシャルサイト
実際に完成したCrestec USAのオフィシャルサイトがこちらになります。
海外のデザインチームのデザインをベースに、弊社が構成やコンテンツを設計しました。サイト内で掲載している一部映像や写真はクレステック本社で撮影を行いました。
特に注力したのがキャッチコピー。サイトのメインビジュアルでCrestec USAを表現するために「“Global Reach, Local Expertise”=グローバルなリーチ、ローカルな専門知識」という短いコピーで表現しています。
長年運用されているBlogページやNewsページは、ユーザーの可読性、操作性、検索性を改善するためにINDEXやタグのあしらいなどを新たにリデザインしました。
クレステックのマスコットであるLil’Cもサイト内の各所にガイドとして登場し、サイト内をご案内してくれます。
いかがでしたでしょうか。
この記事が皆さんの海外プロモーションやWebサイト制作にお役立ていただければ幸いです。
株式会社マインズではお客様の目的に合わせたマーケティング戦略の立案から、ツールの企画・制作・運用まで、トータルで支援いたします。
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