インタラクティブ動画はタイパ時代の救世主となれるか

「動画」というコンテンツが生活の必需品とも言える時代となってきました。
同時に、限られた時間で必要な情報を効率よく得る「タイムパフォーマンス(タイパ)」も重要視されつつあり、言わずもがな動画の視聴体験も対象となってきています。

そんな中、動画視聴をより効果的で魅力的な体験に変える手段として注目されているのが「インタラクティブ動画」です。今回は、クレステックが展開する「イキキミ」のサービスに触れながら、特にビジネスシーンにおいて、インタラクティブ動画がタイパの観点からどのようにユーザー体験を変革するのかを紐解いてみたいと思います。

目次

ユーザーが求める動画体験とは?

難しいあれこれを一旦忘れて、この問いに対する私の答えを最初に述べておくと、
観るのがめんどくさくない、広告のないコンテンツであることです。

プライベートで、サッカーの試合や映画、アニメなど自分が好きなもの、時間をかけてゆっくり見たいと思うコンテンツであれば、時間がもったいないとは感じません。しかし、これがビジネスシーンや学習するシーンとなると話が変わってきてしまうのです。

そう、Z世代に限らず、アラフォーの筆者であってもどうしても「タイパ」や「効率」を意識してしまうからです。皆さんはいかがでしょうか?

タイムパフォーマンスとは

「タイムパフォーマンス」とは「時間対効果」のことで、費やした時間と得られた満足度の相対性を意味する言葉として使用されています。
「タイパ」と略されることが多く、短い時間で大きな満足を得られた場合には「タイパが良い」と表現されます。

最近になってようやくキャッチーな言葉として言語化されましたが、この言葉が登場する以前からさまざまな場面で「時間を浪費する」というストレスを感じてきたはずです。

ユーザーが動画視聴時に抱える課題

さて、動画視聴時にユーザーが直面しやすい課題を7つ挙げてみました。
皆さんも次のような不満に直面したことはありませんか。はたまた、自社で提供している動画に当てはまるものがあるかもしれません。ぜひいくつ当てはまるか確認してみてください。

  1. 時間効率の悪さ
    必要な情報にたどり着くまでに長い視聴時間がかかるケースがある。必要ない、または興味のない情報にも触れなくてはならない。
  2. 一方通行の情報伝達
    視聴者が能動的に関与する機会が少なく、内容が退屈に感じることがある。
  3. 内容のカスタマイズ不足
    ユーザーごとの異なるニーズに対応されておらず、画一的な情報提供でユーザー体験に価値を感じない。
  4. 広告の挿入
    動画の冒頭や途中に流れる広告が視聴体験を中断し、興味の低下やストレスを招く。
  5. 受け身の動画視聴となりがち
    ただ見るだけの受け身の視聴では情報が印象に残りにくく、学習や理解が不十分になることがある。
  6. 操作の煩雑さ
    必要な情報を探すための操作(頭出しや早送り)が手間になることが多い。
  7. 過剰な情報量
    動画内で盛り込まれる情報が多すぎて、どこに注目すべきか分からなくなる。

4つ以上当てはまる場合は要注意。視聴者はタイパに不満を抱えているかもしれません。課題点を整理して、ぜひ次回の制作時には見直しをオススメします。

インタラクティブ動画の特徴とメリット

動画制作を企画する立場の人間として、予算や制作期間などのさまざまな制約がある中で、なかなかすべての課題を回避できる動画(=ユーザーの視聴体験)をご提供できていない状況には歯がゆさを感じます。
そんな中で、課題解決のヒントとなりそうなのがインタラクティブ動画です。

インタラクティブ動画とは、視聴者が選択や操作を行うことでストーリーが分岐し、個別に最適化された体験を提供する「体験型コンテンツ」です。

そう、動画とご説明していますが、単なる動画ではないのです。体験型コンテンツです。

*インタラクティブ(Interactive)=「相互の」「双方向の」を意味する

インタラクティブ動画と従来の動画の違い

主に以下のような点が異なります。

  1. 視聴者が情報を選べる
    視聴者が動画内で選択肢を選んだり、クリックや操作を行うことでストーリーが分岐するなどの機能があります。これにより、視聴者それぞれに最適化された情報・体験が提供できます。
<効率的な情報収集をサポートする機能>
  1. 効率的な情報提供の仕掛けができる
    動画にリンクを設置することが可能。「動画視聴しながら別のウィンドウを開いて、知りたい内容を検索する」といった面倒な作業を省くことができます。視聴者が自分に必要な情報だけを取捨選択することで、タイパの向上に繋がります。
<コンテンツと関わりたくなる仕掛けとなる機能>
  1. 双方向性による高いエンゲージメント
    視聴者が動画に能動的に関わる形になるため、従来の受動的に視聴する動画と比べて、記憶に残りやすく、エンゲージメントが高まります。教育やマーケティング、顧客サポートなど、幅広い用途で効果が見込めます。
<見たい内容の任意選択を手助けする機能>

触って、選んで、視聴する。そんな動画、体験型コンテンツをご提供するのがイキキミです。
個別最適化」と「双方向性」を重視している点が、「広く伝える」という点に特徴がある他のプラットフォームとの大きな違いと言えます。

イキキミとは…

<バラバラで情報収集が非効率だったものを掛け合わせて情報を整理>

クレステックが展開するインタラクティブ動画を活用した動画制作サービスです。

「インタラクティブ動画」を軸に、繋げたコンテンツ間の往来(イキキ)を促進する仕掛けです。プラットフォームを提供するだけではなく、コンテンツの企画・制作から管理・運用まで“まるごと”サポートする「コンテンツコンシェルジュサービス」となります。

HTML(WEBサイトや問合せフォームなど)やPDFなど、動画を補足したり、探す手間を省けたりするコンテンツを動画内に埋め込むことができます。

すべてのユーザーに伝えたい内容と、ユーザー自身が「任意」で選べる内容を整理して、動画の視聴体験の効率化をサポート。ユーザーのタイパ向上も期待できます。

本記事では紹介しきれないイキキミの特徴はサービスサイトでご確認ください。

イキキミでこう変わる!

さきほどチェックしていただいた動画視聴に関する7つの課題。インタラクティブ動画を活用したイキキミであれば、「理論上」は上記の課題を解決できます!
イキキミを活用してどう解決できるか、簡単にご説明します。

  1. 時間効率の悪さ
    タイムラインが一つではないため、1~10まですべてのシーンを見る必要はない
  2. 一方通行の情報伝達
    触る、選ぶなど能動的にコンテンツに関われる
  3. 内容のカスタマイズ不足
    ユーザーが見たいシーンを選べるので、必要な情報だけ視聴できる
  4. 広告の挿入
    広告は一切なし!コンテンツ提供側がプラットフォーム利用料を負担
  5. 受け身の動画視聴となりがち
    能動的に関わる仕掛けで、集中力が途切れにくくなる
  6. 操作の煩雑さ
    チャプター設定も可能で、必要な情報や見たいシーンを探しやすい
  7. 過剰な情報量
    すべてのユーザーに伝えたい内容と、ユーザーが「任意」で選べる内容を切り分け可

動画の構成や演出など動画づくりに重要な要素は多岐にわたります。それでも、動画の中身だけではどうしても解決できない課題が存在することも確かです。テクノロジーとアイディア、コンテンツ制作のノウハウを活かしてアプローチするのがクレステックのイキキミです。

タイパ向上がもたらす本当の価値

タイパが動画のパフォーマンスを測る一つの指標になり得ると考えています。

タイパのいい動画

これが新しい動画の判断基準になる日も遠くないのではないのではないでしょうか。

ビジネスシーンでは、視聴時のストレスが少ない動画を提供できれば、ユーザー=顧客の満足度に繋がるはずです。顧客満足度が向上すれば、動画の視聴数やリピート率の向上、取り扱う製品・サービスへのイメージアップにも少なからず好影響をもたらしてくれます。

例えば、マニュアル動画に、補足説明用のHTML形式のマニュアルや交換部品のECサイトへのリンクを動画に埋め込み。「したい」「知りたい」にすぐに応えることが可能です。他にも、社員向けの教育、プロモーションなどとの親和性も高いのが特徴と言えます。

「インタラクティブ動画」。ご興味のある方はぜひクレステックまでお問合わせください。

この記事が皆様のタイパに見合った内容であれば幸いです。

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この記事の執筆者

Kenta Morishimaのアバター

Kenta MorishimaCRESTEC

プランナー

執筆者プロフィール

地方新聞社の記者、青年海外協力隊での環境保護/広報業務支援を経て、2016年にクレステックに入社。クレステックの“得意を生かした”プロモーションなど新規案件のプランニングを担当。
Jリーグ推し。週末はサックスブルーのユニフォームに身を包み、各地のスタジアムゴール裏に頻繁に出没。その影響から週の前半は声が枯れがち。

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