ピクトグラムという記号

ピクトグラムとは?

ピクトグラムとは、言語や文化の違いを超えて直感的/視覚的に情報を伝えるための記号です。私たちの生活の中でも公共施設などで頻繁に目にしているのでご存じの方も多いと思います。
アイコンと混同しがちですが、ピクトグラムとは意味合いが違います。
アイコンとは、アプリケーションや機能を象徴的に示し、操作/機能を伝えるための記号です。

ピクトグラムの定義と目的とは?

ピクトグラムは、言葉を使わずに情報を伝えるためにデザインされた図記号のことです。これにより、複雑な内容を単純化し、直感的に視覚で理解できるようにします。
特に公共の場や説明書などでよく見かけます。ピクトグラムの主な目的は、情報伝達のスムーズ化と誤解の防止です。

ピクトグラムの歴史

ピクトグラムの起源は、オーストリアの哲学者オットー・ノイラートが1920年代に考案した「アイソタイプ(ISOTYPE)」といわれる視覚的情報伝達システムであり、文字を使わずに統計や社会データを図形で表現する試みでした。
1964年の東京オリンピックでは、競技会場や施設案内などにピクトグラムが採用され、世界中の来場者に向けた共通のサインとして注目を集めました。これを契機に、国際的なイベントや公共施設などでも本格的に導入されるようになります。

ピクトグラムによるコミュニケーション向上

ピクトグラムは、異なる言語や文化を持つ人々の間でのコミュニケーションを向上させる役割を果たします。特に、公共交通機関や観光地などでは、言葉の壁を越えて情報を伝えるために重要です。例えば、トイレや非常口のマークは、誰でも理解できるようにデザインされています。日本にも様々な国の観光客が多く来ている現在では重要な役割を果たしています。

ピクトグラムの具体例

「トイレ案内」  「エレベーター」  「タクシー乗り場」  「非常口」 
            

「飲食禁止」  「禁煙エリア」  「立入禁止」
      

「さわるな」  「火気厳禁」  「感電注意」
      

ピクトグラムと色について

ピクトグラムに使用する色にルールはないのですが、信号機の色を基に使われている事が多いです。概ね下記のような意図で色が使われています。
・赤色→危険、禁止
・黄色→注意
・緑色→安全

ちなみに、信号機の灯火は実際には緑色に見えますが、一般的に「青色」と呼ばれています。 これには、日本古来の言葉である青葉・青りんご・青菜などで緑色の物を青色と呼ぶ表現が定着している事や道路交通法で「青信号」と表記されている事などの理由があります。

ピクトグラムと取扱説明書

多くの取扱説明書では、製品にピクトグラムが使われている場合はその意味を必ず説明しています。
下記のような理由があるためです。
・重大な事故や傷害になる可能性がある行為などには十分な説明が必要なため
・全ての製品使用者がピクトグラムの意味を理解できるとは限らないため
・ピクトグラムだけでは全てを説明できないため

ピクトグラムのこれから

ユニバーサルデザインの強化

すべての利用者に対応できるデザインを目指し、視覚に障がいがある方のために音声案内を組み合わせたり、色覚に障がいがある方でも判別しやすい色使いを工夫したりするなど、さまざまな検討が進められています。

国際標準化が加速

ISO(国際標準化機構)やJIS(日本工業規格)に準拠したピクトグラムから、さらに上位での国際基準の設定が検討されています。

これからのピクトグラムは人種、文化、性別、宗教、マイノリティー、などを超えたデザインに進化していく事が望まれます。

最後に

私が生業としている取扱説明書作成の業務でも、ピクトグラムは製品本体に貼付けされ製品説明書にて記載されることが、めずらしい事では無くなりました。
製品説明書作成ではラベル作成という業務があり、ラベル文字の打ち間違いが無くなり助かっている面もあります。

今後は、世の中の変化とともにピクトグラムの種類は今後も増加していくことが見込まれます。
また、ピクトグラムにすることで改善できることの可能性があると考えています。
(スペースの制約がある製品への適用、一つのラベルで様々な国に対応したいなど)
製品説明書作成をする身としては、ピクトグラムの意味を理解し提案までできるライティングの必要性を今回の記事で再実感しております。

弊社では自動車、オートバイ、電動製品などの製品説明書で経験豊富なライターが多数在籍しております。ご興味のある方はお気軽にお問合せください。

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この記事の執筆者

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KoisoCIPLUS

ライター

執筆者プロフィール

オートバイ、農業用機械、自動車の取扱説明書を経験。
電動製品の普及にともない電動製品の取扱説明書にも携わっている。
現在はライティング業務に加えて、管理業務に励んでいる。

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