【経過報告】梱包設計の「型」を破る挑戦

3Dプリンター導入で見えてきた未来のカタチ

目次

1. 導入:新たな「武器」がフィリピン工場に到着

前回のレポートでは、フィリピン工場の梱包設計における一貫体制の強みをお伝えしました。
今回、私たちはその体制をさらに進化させるべく、新たな設備として「光造形3Dプリンター」を導入いたします。
現在は本格稼働に向けた準備段階ですが、この一台が私たちの設計現場にどのような変化をもたらそうとしているのか、その「構想」を少しだけ共有させていただきます。

光造形3Dプリンターとは、液体状の光硬化性樹脂(レジン)に紫外線を照射し、一層ずつ硬化・積層して高精細な立体物を造形する装置です。

2. なぜ今、3Dプリンターなのか?(主目的はパルプモールドの進化)

今回の導入の最大の狙いは、パルプモールド金型制作の内製化です。
これまでは外部に頼っていた「型」の制作を自社内で行えるよう、プロトタイプの検証を繰り返して最善な方法を導きだす準備をしています。

パルプモールドとは、古紙や木材パルプを成形したもので、卵の容器や家電の緩衝材などに使われていますね。

目指していること: 外注によるリードタイムを削減し、よりスピーディーにお客様へサンプルをお届けすること。

現在の状況: 設計データがスムーズに「型」として出力されるか、パルプモールドとしての精度が保てるかなど、一つひとつ現場でテストを積み重ねている最中です。

3. 設計士たちの膨らむ「構想」:梱包の枠を超えて

この高精度な3Dプリンターを触りながら、設計チームの中ではある「ワクワクするような予感」が芽生えています。
「この精度とスピードがあれば、パルプモールドの型以外にも、お客様の困りごとを解決できるのではないか?」 まだプロジェクトとしては構想段階ですが、例えば以下のような可能性を模索しています。

試作の幅を広げる: 精密部品の輸送トレーやコンビニ弁当の容器などに使われている真空成形トレーの検証用モデルや、製品プロトタイプの制作。

形状確認がすぐに求められる分野へのヒント:
極めて高い精度が活きる精密部品の試作や複雑な形状の試作が短時間で可能になります。
治具などの作成も可能になり幅広い分野での活躍を期待してます。

4. あくまで「梱包設計」のプロとして

私たちは「3Dプリントの専門業者」を目指しているわけではありません。
あくまで「お客様の大切な製品を保護し、形にするプロ」として、この技術をどう活かすかを考えています。
梱包設計で培った「立体を捉えるノウハウ」があるからこそできる、私たちならではの新しいサービス。それを形にするための「実験」が今、始まったばかりです。

変化し続けるフィリピン工場にご期待ください

今回の3Dプリンター導入は、まだ第一歩に過ぎません。
運用が軌道に乗り、具体的な事例をご紹介できるようになるまでには、もう少しお時間をいただく予定です。
「梱包設計のスキルを使って、こんな面白いことが始まったらしいよ」 そんな風に、これからの私たちの進化を温かく見守っていただければ幸いです。

次回の報告では、さらに具体的な成果をお届けできるよう、チーム一同取り組んでまいります。

※挿入イラストは、ChatGPTによる生成画像です。

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この記事の執筆者

Ikuma Furuyaのアバター

Ikuma FuruyaCRESTEC

梱包設計士

執筆者プロフィール

ギターを愛する設計士、設計という名のステージで20年。
建築で培った堅実さ、椅子のデザインで発揮した遊び心、パッケージで驚きを演出してきました。
多様な経験を自在に操り、期待を超える設計に情熱を注いでいます。
仕事も、家族との時間も、そしてバンドでのライブも「楽しむこと」が最重要事項。
どんな設計案件でも、まるで名曲を奏でるように、楽しく真剣に取り組ませて頂きますので、お気軽にお声がけください。

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