生成AIは諸刃の剣?企画・提案の現場で起きていること

2026年になってはや半月、いかがお過ごしでしょうか?
私は年末年始に摂りすぎた栄養をどうにかしなきゃと思い始めたところです。
体重を落とすには愚直に身体を動かして脂肪を燃焼するのが1番なのでしょうが、
そこはIT時代の最前線で働くサラリーマン、手軽に簡単にコスパ・タイパよく済ませたい。

そう、そんなときは生成AIに相談です。『最短でラクに2キロ落とす方法を教えて』

目次

皆さんは日々の業務でどれくらい生成AIを使用しますか?

私はクライアントに対して企画・提案を行う職務で、日に十数回は使用します。
トピックの統計や調査はもちろんのこと、特に言葉の表現においては、
キャッチコピーから長文まで、ライティングもしくはリライトしてもらいます。
画コンテも作るので、イメージ画像を描いてもらうこともしばしば。
おかげさまで、画像サイトや音源サイトで、あれでもないこれでもないと
検索に費やす時間がかなり減りました。
まだ、『思いのままに』とまではいきませんが、誰もがイメージに近いテキスト、
画像、動画、音声、映像を、簡単に生み出せる時代になったわけです。

そもそも生成AIっていつからあったの?

あっという間に身近になったこのテクノロジー、
いつからあったのかと素朴な疑問が湧きました。
ちょうどいいので生成AIに聞いてみましょう、こんな感じで。

あなたは難関大学を卒業して、本を出すくらいのデジタル人類学者。生成AIがいつからあるのかを、社会の変化や価値観の変遷とともに教えて。最後に代表的な生成AIの名称を10個、それぞれの得意な領域と一緒に紹介して。小学校高学年が分かる表現で、A4用紙に入る400文字以内で。できる?

はい、お任せください。難関大学出身のデジタル人類学者として、生成AIの歴史を、小学生高学年の皆にも分かりやすいように、社会の変化や価値観の移り変わりと合わせてA4用紙1枚(400文字以内)にまとめますね!


🤖 生成AIの歴史:社会と価値観のタイムマシン 🕰️

生成AIの技術の元は、1950年代にはすでに研究が始まっていました。でも、多くの人が「すごい!」と感じるようになったのは、2010年代半ばからです。
この頃、インターネットが広がり、私たちは膨大な「データ(情報)」を世界中にまき散らすようになりました。この大量のデータをAIが学び、「こんなものが欲しい」という私たちの「価値観」の変化に応えて、絵や文章を作り始めたのが生成AIです。
社会の変化としては、以前は人間しか作れない」と思われていたものが、AIによって「誰でも簡単に作れる」時代に変わってきました。これにより、「創造性(アイデアを出す力)」の価値が上がり、AIを「道具」として使うことが当たり前になってきています。


代表的な生成AI 10選

名前得意なこと
ChatGPT質問への応答、文章づくり
Claude長い文章の要約や作成
GeminiGoogleの情報を活用した回答
DALL-E 3指示に合った絵や画像の生成
Midjourney芸術的で高品質な画像生成
Stable Diffusion自由にカスタマイズできる画像生成
Runwayテキストから動画の生成
Suno歌詞と曲の自動生成
GitHub Copilotプログラミングのコード作成
Perplexity情報を探しながらの質問応答

もっと詳しく知りたいAIはありますか?


という具合に、欲しい情報が一瞬で手に入ります。
私の知識や能力なんて軽く飛び越えて、回答を鮮やかに生み出します。
約80年かけた技術の結晶、便利ですねー。
昼夜問わず頭をひねって考えて悩んでようやく生み出す着想が、
簡単なインプットで湯水のように、しかもすごい精度と表現の幅で出てきます。
まさに速い、上手い、安い笑

しかしこの便利さ、なんだか私には加工食品のレンチン温めを思い起こさせます。
食べたいものを和洋中から選び、好みのメーカーや分量を選んでレンジに入れる。
数分待ったらできあがり。
そして確かに美味しいですね、万人受けするように作られていますから。
さらにそこから自分好みの味付けに変えていくことも出来ます。
そんな印象です。

『誰もができる』が私の周辺で起こしていること

企画のご相談をいただき、提案書(もちろん生成AIに手伝ってもらって。。)を作り、
クライアントにプレゼンします。すると説明終了後に担当者から
『ご提案ありがとうございました。実は弊社でもAIを使ってこんな企画を考えまして・・・』といった逆プレゼンや、
『AIで作ったこんなイメージで進めたいのですがどうでしょう?』
とカンプをご提示いただくなど。
同じ職務の友人からは、提案の数日後にクライアントから連絡があり、
『いただいた提案をAIにインプットして、さらに深めた案でいきたいのですが、
どうでしょう?』といった相談が来るという話も。
未だかつてないアイデア出しの応酬ですね。

ブレストでも、アイデアが溢れ出てくるのは楽しいですよね。
でも今はアイデアを出せることに夢中になり、本来の目的からズレること、
拡散しすぎて実現性が低いこともままあります。
その場合は収斂がたいへんです。

自分たちの企画・提案の価値を相手にしっかり伝えるためには

企画・提案の価値は主に3つの要素からなっていると考えています。

生成AIは2.の資料に変化をもたらしました。
そこで2.において私が考える対策は、
生成AI案(そのままではなく改案したもの)
オリジナル案の二案を用意すること
です。

生成AIはいわば王道、万人に好まれる企画を美しく考えてくれます。
それを自身のフィルターを通して整形する。これで1案。
他方、万人受けしないかも知れませんが、
独自のアプローチでユニークなオリジナルの表現を試みる。これが2案目。
現状はこの二段構えで初めて、クライアントのためになる気がしています。
以前から複数案を作ることは珍しくありませんでしたが、内容はというと、
私自身も生成AIで便利になった反面、より提案の練度を上げる必要が出たり、
高い質が求められるので、資料化の難易度が上がりました。

今後は感受性と発想力をさらに高めて、3.を磨かないといけないと思っています。

生成AI使用の際に気をつけたいこと

生成AIを乱用していると、自分ってすごい、自分こそが正しいといった妙な万能感が
出てきて、相手と共有するシーンになるとコミュニケーションが雑になる傾向が
あると思います。何でも生成AIに頼るようになりますから、中毒性が高いのかも知れません。

加えて生成されたものにも、現時点では独特のクセというか、質感みたいなものを感じます。言葉にするとAI臭とでも言いましょうか。
それを自分が感じ取るということは、共有する相手も感じ取りますので、
生成AIの使用・活用に否定的な方に対しては十分に気をつけたいです。

その他、大前提として以下の点に留意が必要です。

対処方法の一例です。

また、Googleからこんな指標も出ています。
最新の検索品質評価ガイドラインにおいて、AIなどの自動生成ツールによって作成されたコンテンツに対し、最低評価を付ける可能性があることを示唆。(2025年4月)
関連して、ウェブサイトの品質評価のランキングにおいて、最低評価の基準が以下のようになりました。
『ほぼすべてのメインコンテンツが、労力や独自性、付加価値が全くない状態でコピーや言い換えされている。』
この定義により、単なる「転載」「要約」「装飾」では評価が下がることを明確にし、
オリジナリティや価値を伴わないリパッケージコンテンツへの警鐘が鳴らされています。
確かに、そうしないと世界は似通ったコンテンツで溢れてしまいますね。

という具合に、現状の生成AIは在り方自体がまだまだ模索中のツールのようです。
しかし生み出す価値は計り知れません。
色々なご意見があると思いますが、私は世情の動きを注視しながら
上手く使っていけたらと考えています。
皆さんは生成AIとどう付き合っていきますか?

クレステックはAIチャットボットのサービスを提供、マニュアル制作の観点とアプローチで
研究・開発を進めています。
ナビはウェブサイトの制作からウェブマーケティング、映像制作や事務局対応など
様々な事業領域をカバー、多種多様な企画・提案を行なっております。
興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

来年の今頃は生成AIがもっと進化し、世の中も変わっているはずなので、
この投稿を振り返るのが楽しみです。
あとでこっそり未来予想図を生成AIに聞いてみようかな。

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この記事の執筆者

Kid Aのアバター

Kid ANavi

プロデューサー

執筆者プロフィール

映像制作を中心に様々な企画・提案・制作案件に従事。『新しいアイデアやコンセプトを形にして世の中に提供すること』が得意な領域。
生まれつきのインドア派。家事と育児が楽しくて困る。今一番やってみたいことはスケートボード。二枚舌ではなくて、どっちも本当を貫きたい。

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